エントリー
シミラン諸島でのダイブクルーズでは、通常行うジャイアントストライドエントリーと、ゴムボートより行うバックロールエントリーの2つの方法にてダイビングを行います。エントリーの注意点を確認しながら必要なスキルを身につけましょう。
ジャイアントストライドエントリー手順
1.器材装着と確認
ダイビング器材を装着、バディチェックが完了したらBCDに空気を入れ、レギュレーターをくわえましょう。これによりエントリーしてからの浮力確保、スムーズな呼吸がでるようになります。
チェックポイント!
より安全に楽しくダイビングするためには、余裕をもつ事が大切です。慌てていては、呼吸の乱れやダイビングチェックミスの要因となります。
2.船尾の縁に立つ
船尾の縁に立って水面にダイバーがいないか確認しましょう。波がある時はバランスを崩す事もあるので、エントリー直前まで何かに捕まっておくと良いです。
チェックポイント!
船尾の縁に立つ際に、フィンの先が縁を出るくらいのところに立つとスムーズなエントリーができます。
3.器材を押さえて、視線は水平線
右手でマスクとレギュ、左手でウエイトベルトを押さえ、視線は水平線を見るように遠くを見ます。軽器材やホース類は絡まないように、ダイビング前にチェックしておきましょう。
チェックポイント!
エントリーした際に器材が外れないように、指でマスク、手のひらでレギュをしっかり押さえましょう。もう片方の手でウエイトベルトを押さえましょう。
4.片足を一歩踏み出す
大きく片足を前に出してそのままの姿勢でエントリー、エントリーしたらグループで固まり、ガイドのサインで潜降を開始します。
チェックポイント!
足を大きく一歩だし、水面に入るまで足は広げたままにしましょう。エントリーの際に、ジャンプや足をすぐ閉じる行為は、バランスを崩す要因となります。
バックロールエントリー手順
1.器材装着
バディチェック後、クルーズ船からゴムボートに乗り移る際は、フィン以外のダイビング器材を装着してから乗り込みます。ボートが揺れてもバランスを崩さないようにボートの縁にしっかり腰掛けましょう。ダイビングポイントまでの移動中、お互い協力しあいフィンをはきましょう。
チェックポイント!
ボートの縁に座る時は、深く座らず前屈みでいましょう。波があっても安定してバランスを保つ事ができます。
2.器材と周りの確認
水面にダイバーがいないか確認しましょう。ゴムボートは広くないので、自分のゲージやホースなどが他の人と絡まないように股の間に入れておきましょう。また、レギュレーターをくわえて呼吸、浮力確保、残圧の確認をもう1度行います。
チェックポイント!
バックロールエントリーは、普段行う事が少ない方法ですので、不安があるかと思います。すこしでも不安を取り除けるように深呼吸をして呼吸を整えておきましょう。
3.マスクを押さえて、タイミング良く
エントリーの際、器材が外れるのを防ぐために片手でマスクとレギュレーターを、もう片方の手はマスクのストラップをしっかり押さえましょう。また、エントリーの際は、ガイドの合図でタイミングを合わせて一斉にエントリーします。
チェックポイント!
エントリーする際は、事前にお尻をゆっくり後方にずらしておきましょう。背中から落ちるようなイメージを心がけ、勢い強くエントリーするのはやめましょう。
4.ボートから離れ、グループで固まる
エントリーしたら器材が外れていないか確認後、素早くボートから離れて、グループと合流します。ガイドのサインで潜降を開始します。
チェックポイント!
背中から落ちるイメージでエントリーします。エントリー後バタバタするとバランスが崩れる他、他の人の迷惑になりますので気をつけましょう。
■ 一言アドバイス
シミラン諸島周辺でのダイビングは、主にドリフトダイビングとなります。流れがある場合が多いのでグループで固まってエントリーするよう心がけましょう。ガイドと距離が空いてしまうと、水面移動をしなければならず、疲れ、息切れなどストレスの原因になります。