デラックスクルーズ ディープアンダマンクイーン号 02-06 / MAY / 2014

クルーズ名 :シミラン諸島〜リチェリューロック デラックス クルーズ
クルーズ船 :ディープアンダマンクイーン号
開催期間  :2014年5月02日〜5月06日
担当スタッフ:マコ
お客様人数 :2名様

少人数で快適クルーズ

少人数で快適クルーズ

デコレーションクラブ@エレファントヘッドロック(ナイト)

デコレーションクラブ@エレファントヘッドロック(ナイト)

タカラガイの仲間@エレファントヘッドロック(ナイト)

タカラガイの仲間@エレファントヘッドロック(ナイト)

新しい沈潜ポイント「プラトーンレック」

新しい沈潜ポイント「プラトーンレック」

今回のゲストは、ゴールデンウィーク休暇を利用してご参加の、コンサルティング会社勤務Yさんと銀行にお勤めHさんのカップル。ダイブクルーズは初めてとのことですが、沖縄ではドリフトダイブも体験済み。今回は、マンタ、ジンベイの大物狙いです。Hさんは、船上で、アドバンスオープンウォーターダイバーのコースを受講して、制限深度18mを解除。さらにお二人ともナイトロックスコースを受講され、ボトムタイムを名一杯満喫する作戦です。
船上は、シーズンも大詰めという事もあり、ゲストは、わずか8名のみと、とてもゆったりとしたクルーズでした。

初日のシミランは、アニタズリーフのチェックダイブからスタート。ゆっくりとした流れの中、スムーズに潜行。ウェイト量も問題なく、一本目からリラックスして潜っていただきました!
2本目は、久々に潜るボルダーシーティ。深めのポイントという事で、アドバンスのディープ講習を兼ねてのファンダイブ。シミラン諸島ではここでしか見られない、オーシャニックトリガーフィッシュや、大きなイトヒキアジなど外洋系の魚が見られました。4本目は、なんとエレファントヘッドロックでナイトダイブ。深度のあるポイントなので普通はナイトダイブで潜る事はないポイントですが、流れや波もなく、人数も少ない事から、決行する事になりました。乗船していたガイドも全員初体験の夜のエレファントヘッドロックは、アドベンチャー気分満点。デコレーションクラブや、ウミトサカと共生する奇麗なタカラガイの仲間、浅瀬では寝ぼけてぶつかってくるテングハギなどをじっくり観察することができました。

2日目の早朝ダイブはクリスマスポイント。朝イチのダイビングで出現する事の多い、ホワイトチップシャークを狙って、潮通しの良い突端の根に直行。やはり居ました!2mほどのホワイトチップが根の上をウロウロ。すぐにこちらに気づいたらしく、中層を沖の方へ去って行きました。根の上でしばらく待つも気配無し。浅場へ移動しようと根を離れたところで、もう一匹が現れました。少々濁りが入っていて、あまり鮮明には見えませんでしたが、狙い通りサメが見れて良かったです。
2本目からは、シミラン諸島を後にして、マンタ狙いのボン島へ。他のボートからの無線情報では、早朝から数枚のマンタが出ていたとのことで、期待に胸が膨らませつつ、ウェストリッジにエントリー。かなり強い流れの中、岩陰をを伝ってリッジの先端へ。岩につかまってしばらく待つも気配無し。後半は流れの陰になっているリッジの根元でしばらく、マンタを待ちましたが、残念ながらマンタは現れませんでした。
3本目も引き続き、マンタ狙いのウェストリッジです。今度は北側のリーフからエントリー。マイルドな流れに乗って、リーフ沿いをリッジに向かってドリフト。浅瀬の珊瑚礁は、3年前の白化現象で随分傷んでしまいましたが、水深20m前後のリーフは活き活きしていて、生物も豊富。大きなコブシメの求愛行動や、イソギンチャクと共生するコホシカニダマシ、体色を変えながら泳ぐワモンダコなどを観察しつつ、リッジに到着。2本目よりも流れは納まり、透明度も若干良くなっていましたが、残念ながらマンタは現れず,,,。不完全燃焼のまま浮上となってしまいました。
4本目は、タチャイピナクルに移動してのサンセットダイブ。エントリー時間が少々遅くなってしまい、若干薄暗い中のダイビングになりましたが、オレンジがかった夕日をバックに、ロウニンアジ、バラクーダ、ギンガメアジなどのヒカリモノがたくさん見られました。

そのまま、タチャイ島の島影に停泊し、タチャイピナクルで早朝ダイブを終えたあと、ボートは、クルーズのハイライト、リチェリューロックへ移動。前日には、ジンベイザメの目撃情報もあり、期待を込めてエントリー。あいにく透明度は今ひとつでしたが、魚影は抜群。マテアジ、ロウニンアジ、オニアジ、グルクマなど、たくさんのヒカリモノの群れの中を、突っ切る様に潜行すると、数匹のピックハンドルバラクーダを確認。少しずつ沖に出ると、15匹ほどの群れを確認できました。後半は、フリソデエビジャンズパイプフィッシュトマトアネモネフィッシュなどのマクロ生物を紹介して行きました。なかでも、Hさんはミナミハコフグの幼魚がお気に入り、写真を撮りまくっていましたが、意外とすばしっこい動きに苦戦しているご様子。あとで撮れた写真を見せてもらうと、1枚バッチリピントの合ったナイスショットがありました!YさんはGO PROで動画を担当。魚影の濃い海の様子をバッチリ記録されていました。
ジンベイザメの出現に期待を込めて、3本連続で潜りましたが、結局ジンベイザメには合えずじまいでした(泣)。それでも、目の前を覆い尽くすようなヒカリモノの群れや、それを狙って沖から入ってくる大きなサカマスサワラなど、迫力のあるダイビングにご満足頂けた様です。

最終日の1本目は、新しい沈船ポイント「プラトーンレック」へ。この3月に沈められた真新しい沈船で、実は僕も初めて潜るポイントです。全長100m以上ある御題な船体が、水深26mの水底に横たわるダイナミックなポイントで、船体の上にはカタクチイワシ、タイワンカマスの幼魚などの小魚が雲の様に群れていて、そこにまだ小さいカマスサワラの群れやイケカツオ、スマガツオの群れなどが襲いかかっていました。キラキラ光る小魚の群れが、捕食者のアタックから逃れようと、一斉に動く様子は、まるでアメーバの様でした。まだ新しい事も合って、船体はとても奇麗な状態。それほど生物は付着していませんが、魚の隠れ家になるような部屋やスペースが至る所にあるので、これからいろんな生物が住み着く事は間違いないでしょう。来シーズン、また潜りにくるのがとても楽しみです!
クルーズ最後のダイビング、締めの1本は、カオラック沖の沈船、ブーンスーンレック。Hさんのアドバンスコースのナビゲーションダイブを兼ねてのダイビングとなりました。このポイントとしては、透明度が良く、コンパスワークなどのナビゲーションの課題も、スムーズに終了。後半は、キンセンフエダイの大群をかき分けながら、ハニカムモーレイや、各種ウミウシなどを観察しました。

今回のトリップでは、残念ながら、マンタやジンベイザメの大物に出会う事は出来ませんでしたが、最後にはYさんから「大物は出ませんでしたが、また来る理由が出来ました!」と温かいお言葉。Yさん、Hさん、14ダイブ皆勤賞、ありがとうございました!
次回はぜひ、リベンジで大物を狙いましょう!

以下ダイブログです。

ダイブ1
ポイント名  :アニターズリーフ(シミラン諸島 No.5,6)
エントリー時間:08:29
ダイブタイム :60分
水温     :29度
最大深度   :24.7m
透明度    :20−25m
生物     :モンガラカワハギソウシハギ、パイナップルウミウシ、ニシキフウライウオ、アカヒメジ、カクレクマノミ、ソリハシコモンエビ、オシャレカクレエビ、オトヒメエビ、オーロラパートナーゴビー、イエローバックフュージリア、イソマグロ、チンアナゴスカシテンジクダイ、etc…

ダイブ2
ポイント名  :ボルダーシティ(シミラン諸島 No.3)
エントリー時間:12:23
ダイブタイム :43分
水温     :28度
最大深度   :29.9m
透明度    :15-20m
生物     :オーシャニックトリガーフィッシュ、ネッタイミノカサゴ、イソマグロの捕食、イトヒキアジ、イエローバックフュージリア、ソウシハギ、タテジマキンチャクダイ、イエローバックフュージリア、etc…

ダイブ3
ポイント名  :エレファントヘッドロック(シミラン諸島 No.8)
エントリー時間:15:58
ダイブタイム :54分
水温     :27度
最大深度   :26.5m
透明度    :15-20m
生物     :ワモンダコ、ウミウサギガイ、シテンヤッコ、ウミテング、、カスミアジ、ロウニンアジ、ゴマフエダイ、クマザサハナムロ、イエローダッシュフュージリア、サバヒー、etc…

ダイブ4(ナイト)
ポイント名  :エレファントヘッドロック(シミラン諸島 No.8)
エントリー時間:19:36
ダイブタイム :49分
水温     :26度
最大深度   :23.8m
透明度    :15-20m
生物     :ハゲブダイ(睡眠中)、ネッタイミノカサゴ、ミズヒキガニ、ヤコウチュウ、ウルマカサゴ、デコレーションクラブ、タカラガイの仲間、サザナミトサカハギ、スザクサラサエビ、etc…

ダイブ5
ポイント名  :クリスマスポイント(シミラン諸島 No.9)
エントリー時間:07:30
ダイブタイム :45分
水温     :27度
最大深度   :29.6m
透明度    :20-25m
生物     :ホワイトチップシャーク、カスミアジ、モンガラカワハギ、ホウセキキントキ、オニカマスムスジコショウダイイエローダッシュフュージリアムレハタタテダイイエローバックフュージリア、etc…

ダイブ6
ポイント名  :ウエストリッジ(ボン島)
エントリー時間:10:47
ダイブタイム :42分
水温     :28度
最大深度   :27.7m
透明度    :20-25m
生物     :イソマグロの編隊、ロウニンアジカスミアジ、イケカツオ、キツネフエフキの群れ、クマザサハナムロの群れ、アラレフグ、アミメフエダイ、etc…

ダイブ7
ポイント名  :ウエストリッジ(ボン島)
エントリー時間:14:26
水温     :26度
ダイブタイム :54分
最大深度   :26.5m
透明度    :20-25m
生物     :ゴシキエビ、アミメフエダイ、キツネフエフキ、カスミアジコホシカニダマシスカシテンジクダイ、ワモンダコ、コブシメ、ミヤケテグリ、ハナミノカサゴ、ムカデミノウミウシ、ハナダイギンポ、etc…

ダイブ8
ポイント名  :タチャイピナクル(タチャイ島)
エントリー時間:17:43
ダイブタイム :45分
水温     :28度
最大深度   :24.4m
透明度    :15-20m
生物     :ロウニンアジの群れ、ツムブリの群れ、カスミアジの群れ、バラクーダの群れ、マテアジの群れ、ギンガメアジのカップリング、ツバメウオ群れ、イエローバックフュージリアの群れ、etc…

ダイブ9
ポイント名  :タチャイピナクル(タチャイ島)
エントリー時間:07:10
ダイブタイム :47分
水温     :28度
最大深度   :28.7m
透明度    :15-20m
生物     :ロウニンアジの群れ、ツムブリの群れ、カスミアジの群れ、バラクーダの群れ、マテアジの群れ、ギンガメアジのカップリング、ツバメウオ群れ、イエローバックフュージリアの群れ、etc…

ダイブ10
ポイント名  :リチェリューロック(スリン諸島国立公園)
エントリー時間:11:13
ダイブタイム :53分
水温     :27度
最大深度   :27.7m
透明度    :15-20m
生物     :オニアジの群れ、キンセンフエダイの群れ、ミナミハコフグの幼魚、ジャンズクリーナーパイプフィッシュ、フリソデエビ、ハナミノカサゴ、キリンミノ、ピックハンドルバラクーダの群れ、カマスサワラ、マテアジの群れ、フリソデエビオトヒメエビ、ホソフエダイの群れ、クマザサハナムロの群れ、etc…

ダイブ11
ポイント名  :リチェリューロック(スリン諸島国立公園)
エントリー時間:14:26
ダイブタイム :60分
水温     :28度
最大深度   :27.7m
透明度    :15-20m
生物     :ミナミハコフグの幼魚スザクサラサエビ、ワカヨウジ、タイガーエッグコーリー、トマトアネモネフィッシュロウニンアジの群れ、ツバメウオの群れ、クマドリ、グルクマの群れ、モンハナシャコ、ワヌケヤッコの幼魚、カスミアジ、etc…

ダイブ12
ポイント名  :リチェリューロック(スリン諸島国立公園)
エントリー時間:17:16
ダイブタイム :55分
水温     :28度
最大深度   :25.9m
透明度    :15-20m
生物     :オニアジの群れ、キンセンフエダイの群れ、ミナミハコフグの幼魚、ジャンズクリーナーパイプフィッシュ、フリソデエビ、カマスサワラ、マテアジの群れ、フリソデエビオトヒメエビ、ソリハシコモンエビ、クロハコフグ、モンハナシャコ、ホソフエダイの群れ、クマザサハナムロの群れ、etc…

ダイブ13
ポイント名  :プラトーンレック(タクアパ沖合)
エントリー時間:07:02
ダイブタイム :58分
水温     :28度
最大深度   :25.6m
透明度    :10-15m
生物     :カタクチイワシの群れ、アイゴの幼魚、ムスジコショウダイの幼魚、ハナミノカサゴの幼魚、カマスサワラの子供、アオリイカ、マテアジ、カニ各種、etc…

ダイブ14
ポイント名  :ブーンスーンレック(カオラック沖合)
エントリー時間:10:53
ダイブタイム :59分
水温     :28度
最大深度   :19.2m
透明度    :10-15m
生物     :ハニカムモーレイ、テングガイ、ホソヒラアジの群れ、ヨスジフエダイの群れ、ブラックフィンバラクーダウミウシ各種、ウミウシの卵、キンセンフエダイの群れ、キリンミノの幼魚、ハナミノカサゴ、モヨウフグ、ケショウフグ、ウルマカサゴ、etc

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です