クルーズ名 :アンダマンショートクルーズ
クルーズ船 :ソンブーン4号
開催期間 :2014年11月5日〜2014年11月7日
担当スタッフ:マサ
お客様人数 :1名様
大きなうねりが入ってましたが快晴&マンタレイとランデブー!
ほうぼう屋シミラン店スタッフのマサです。今シーズン初、リチェリューロック方目で潜るべく1名のお客様とプライベートダイブでアンダマンショートクルーズ2泊3日に行って来ました。
前回のシミランショートクルーズ(11月1日ー2日)帰港後、天候が悪化したようで海況が荒れ、この日は海軍がスピードボートの出港を禁止するほどでした。そんな中、アンダマンショートクルーズ2は、スピードボートでは無く普段シミラン諸島海域に停泊しているはずのクルーズ船(ソンブーン号)が港に待機しており、母船に乗船しての出港となりました。お客様は15名ほどと今回ものんびりできる人数でした。
港を離れ海に出てみると波はなかったのですが、波長の長いうねりが入っておりました。昨日に比べるとかなり穏やかになったとの事で、コンディションの不安も解消され気持ちの良いクルージングでボン島に向かいました。通常、スピードボートで1時間ですが、クルー船だと約4時間と時間がかかり午後から1本目のダイビングが始まりました。
1本目ボン島ウエストリッジ。翌日6日は満月ということもありプランクトンが増え流れが出てくると思ったのですが、前回、ダイビングした時と同じく、流れ無し透明度良しのベストコンディションでした。このコンデションだとマンタレイに会うのは難しいかと思ったのですが、エントリーしてすぐ35mオーバーのずーっと先に黒い影を発見。急いでリッジの先へ移動してみると1枚のマンタレイがとてもゆっくりとリッジの周りを回っており、泳いでは止まりを繰り返していました。運が良くダイバーはソンブーン3号だけでまるまる1ダイブをマンタレイとランデブーすることができました。
2本目も同じくボン島ウエストリッジ。贅沢ですがマンタレイを思う存分堪能したので今度はリーフ沿いを流すことに。スケジュールが遅れているだけあって、通常1時間30分~2時間空ける水面休息も今回は1時間だけ。そのため、震度を下げることができず15m前後を流して行きました。15mより浅くなるとうねりが入っていたためギリギリの深度をキープしてのダイビングとなりました。リーフ沿いはスカシテンジクダイが群れており、うねりによって左右に振られた際にキラキラ輝く景色が幻想的でした。エキジット前には、同個体のマンタレイがゆっくりと目の前を通過して行きました。
ボン島でのダイビングを終え、2時間かけてタチャイ島へ。北上するにつれうねりがさらに大きくなっていました。3本目はタチャイ島の沖、タチャイピナクルでダイビング。エントリー直後、自分のレギュレーターのホースが破裂するトラブルがあったものも、流れが全く無く3本目のダイビングにふさわしくゆったりとダイビングすることができました。
4本目は、うねりを避けるため島影のタチャイリーフで停泊してナイトダイビングをしました。満月の光に照らされ、明るめのナイトとなりました。夜光虫が少なかったですが、オオアカヒズメガニがいたるところにいて、宝探し感覚で楽しかったです。
2日目は、早朝3時頃にリチェリューロックを目指して出発。前日に比べるとやや穏やかな海況のでした。5、6本目のリチェリューロックでのダイビングも流れ無し、透明度良しでしたが、ボン島と同じく20mよりも浅い場所は大きなうねりが入っており深めのダイビングとなりました。先シーズンいたタイガーテールシーホースを探すべく以前、いた場所を探しましたが見つからず。でも、いつもとかわず魚影が濃く大きなキンセンフエダイ玉、ツバメウオの群れ、ブラックフィンバラクーダなどを満喫しました。
2本目終了後、スリン諸島へ移動。トリンラリーフは、激流で岩影にある20mラインのがれ場を中心にマクロを探しました。タツノイトコ、ヤッコエイ、イソギンチャクカクレエビ、ジョーフィッシュ、ハゼなど比較的小さな生き物を探してた後、がれ場をで顔を出している生物を発見。当初、トラフシャコかと思い近づいてみると、昔、カタビーチで確認したことがあるミミックオクトパスでした。一瞬でしたが、ジョーフィッシュに擬態していました。
スリン諸島でのダイビングを終えると、波が高くなっており急遽スケジュールを変更してタチャイ島に移動してタチャイピナクルでダイビングをしました。(道中、結構な揺れでした)。
2日目のダイビング終了後、シミラン諸島に向けて移動。シミラン諸島は穏やかな海域況でした。この日6日は、ロイカトゥーンの日で1年の厄を払うべくコムローイをみんなで打ち上げました(コムローイは動画を参照)。夜は、国際色豊かなお客様とパーティタイムを楽しみました。
3日目の最終日は、シミラン諸島5番、7番の島でダイビングをしました。波が無く透明度抜群で、ベストコンデションに戻りました。
9本目は35m付近にある沈船ポイント、ツナレック。中層ではイソマグロにカラフルなフュージュラー、イエローダッシュフュージュラー、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、イエローダッシュフュージュラーを狙うカスミアジ、リーフではスカシテンジクダイを狙うマルクチヒメジの群など捕食シーンを満喫しました。
10本目はアニタスリーフ、11本目はウエストオブエデン。どちらも透明度40mオーバーで最終日のダイビングを気持ち良く終えることができました。最後は、深場でしたがハナヒゲウツボボを見るべく最初の数分、深度を下げてダイビングをしました。
今回は、海のコンディションに悩まされることもありましたが3日間天気の良い日に恵まれ、全体的に満足の行くダイビングでした。
夜は、船上で一緒になったお客様、去年ご一緒にダイビングしたお客様(今回はスケジュールが合わず…)と陸で合流し最後の最後まで楽しい時間をご一緒させていただきました。
次回もシミラン諸島の海でご一緒できる日を楽しみにしています。
どうもありがとうございました。
今回撮影した動画をFacebookファンーページの方でアップしています。
以下、動画イメージよりご覧下さい!
以下ダイブログです。
ダイブ1
ポイント名 :ウエストリッジ(ボン島)
エントリー時間:12:20
ダイブタイム :46分
最大深度 :22.6m
透明度 :30 – 35m
水温 :29℃
生物 :マンタレイ (1ダイブまるまる)、キンセンフエダイ、ムレハタタテダイ、オニカマス、ロウニンアジ、ロブスター、etc.
ダイブ2
ポイント名 :ウエストリッジ(ボン島)
エントリー時間:14:10
ダイブタイム :46分
最大深度 :21.6m
透明度 :30 – 35m
水温 :29℃
生物 :マンタレイ 、スカシテンジクダイ、ムスジコショウダイ、パウダーブルーサージョンフィッシュ、コラーレバタフライフィッシュ、ロブスター、ツムブリ、etc.
ダイブ3
ポイント名 :タチャイピナクル(タチャイ島)
エントリー時間:16:57
ダイブタイム :43分
最大深度 :20.7m
透明度 :30m
水温 :29℃
生物 :ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、イエローバックフュージュラー、イエローダッシュフュージュラー、ブラックフィンバラクーダ,スカシテンジクダイ、カスミアジ、etc.
ダイブ4
ポイント名 :タチャイリーフ(タチャイ島)
エントリー時間:18:50
ダイブタイム :30分
最大深度 :13.7m
透明度 :—–
水温 :29℃
生物 :オオアカヒズメガニ、ソリハシコモンエビ、ドクウツボ、ヒトヅラハリセンボン、オトヒメエビ、スザクサラサエビ、ブダイ、夜光虫、etc.
ダイブ5
ポイント名 :リチェリューロック
エントリー時間:06:52
ダイブタイム :47分
最大深度 :26.5m
透明度 :25 – 30m
水温 :29℃
生物 :キンセンフエダイ、モンハナシャコ、トマトアネモネフィッシュ、イエローバックフュージュラー、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、ワモンダコ、ウルマカサゴ、ツムブリ、ツバメウオ,キリンミノカサゴ、ミナミハコフグ、etc.
ダイブ6
ポイント名:リチェリューロック
エントリー時間:09:23
ダイブタイム :44分
最大深度 :26.2m
透明度 :25 – 30m
水温 :29℃
生物 :同上、etc.
ダイブ7
ポイント名 :トリンラリーフ(スリン諸島)
エントリー時間:11:55
ダイブタイム :45分
最大深度 :26.8m
透明度 :25 – 30m
水温 :29℃
生物 :モンハナシャコ、ドクウツボ、ミミックオクトパス(ジョーフィッシュ擬態)、タツノイトコ、ダンダラハゼ、イソギンチャクカクレエビ、ミツボシクロスズメダイ、ヤッコエイ、etc.
ダイブ8
ポイント名 :タチャイピナクル(タチャイ島)
エントリー時間:15:11
ダイブタイム :45分
最大深度 :21m
透明度 :25 – 30m
水温 :29℃
生物 :ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、イエローバックフュージュラー、イエローダッシュフュージュラー、ロウニンアジ、オニカマス、パウダーブルーサージョンフィッシュ、etc.
ダイブ9
ポイント名 :ツナレック(シミラン諸島 No.5)
エントリー時間:06:55
ダイブタイム :43分
最大深度 :32.8m
透明度 :30 – 35m
水温 :29℃
生物 :沈船、アカククリ、ヘラヤガラ、マルクチヒメジの補食、スカシテンジクダイ、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、イエローバックフュージュラー、イエローダッシュフュージュラー、カスミアジ、イソマグロ、ヨスジフエダイ、モンハナシャコ、キンセンフエダイ、etc.
ダイブ10
ポイント名 :アニタスリーフ(シミラン諸島 No.5)
エントリー時間:10:09
ダイブタイム :49分
最大深度 :22m
透明度 :40 – 45m
水温 :29℃
生物 :オーロラパートナーゴビー、ホンソメワケベラ、カクレクマノミ、スカシテンジクダイ、ガーデンイール、キンセンフエダイ、アカヒメジ、etc.
ダイブ11
ポイント名 :ウエストオブエデン(シミラン諸島 No.7)
エントリー時間:13:20
ダイブタイム :44分
最大深度 :29.3m
透明度 :40 – 45m
水温 :29℃
生物 :ハナヒゲウツボ、キンギョハナダイ、ゴマモンガラ、コラーレバタフライフィッシュ、パウダーブルーサージョンフィッシュ、インディアンバナーフィッシュ、コクテンフグ、インディアンダッシラス、インディアンバガボンドバタフライフィッシュ、サツマカサゴ、モンハナシャコ、etc.