クルーズ名 :コモド諸島クルーズ
クルーズ船 :パヌニーヨット
開催期間 :2024年8月11日 – 16日
担当スタッフ :マコ、アヤコ
お客様人数 :18名様
大物からマクロまで盛りだくさん!
コンディション抜群のコモド諸島クルーズ!
2024年8月11日〜16日までの日程で、コモド諸島のチャータークルーズを開催しました。今回はダイバー専用クルーズ船、パヌニー号を利用。18名のお客様と大物あり、マクロあり、激流ありの極上ダイブクルーズを楽しんできました。
日本からの飛行機のフライトトラブルがあり、乗船日は予定より数時間遅れて出港しました。この時期のコモドは乾季の真っ只中。港から少し走ると、真っ青に抜けた空と、枯れ草で覆われた茶色い島々、群青色の海のコントラストが際立ちます。初日は2ダイブの予定でしたが、チェックダイブのみの1本に変更。減った分は最終日に追加ということになりました。1ダイブ目は、チェックダイブを兼ねて港の近くのリーフポイント「Bidadari」へ。入念にウェイトチェックと調整をして潜降、エントリー時間も遅く、浮上する頃にはほぼナイトになってしまいましたが、ウミウシの仲間やさまざまな魚たちの幼魚など、マクロダイブを楽しめました。
1日目はこれにて終了、長距離移動でお疲れのお客様も多いので、早めの就寝となりました。
2日目は、コモド諸島の北部エリアでのダイビング。このエリアは水温が28-29℃と高く、透明度も高いので、日帰りトリップでも人気です。1本目は細いチャネルの間をもぐる Shoto Gun にエントリー。流れの上からエントリーし、タイミングを合わせてチャネルのくびれた激流ポイントに突入。高速でドリフトしながら、すれ違うマンタを見るという少々ぶっ飛んだダイビングを満喫しました。流れの下では水面近くにマンタがゆったりと旋回していました。2本目は北部エリアの人気ポイント Crystal Rock。流れに逆らいながら水深25mまで一気に潜降。潮上に集まるサメを狙います。潜降が少し遅れたため、最上流には行けませんでしたが、水底に着くとすぐ、大きなホワイトチップがご挨拶。後半はドリフトして根の裏に周り、珊瑚礁に群れる坂たちを観察。大きなテーブルサンゴの下には、ぽわいとチップの子供が6匹も隠れていました。3本目は同じく北部の人気隠れ根ポイント、Castle Rock へ。潮はだいぶ緩んでいたので、比較的ゆったりと潜降。潮の当たるリーフには、このポイントの名物、ヒラニザの大群がゴッ処理と群れています。中層にはフューリアやツバメウオ、リーフにチョウチョウウオやヤッコダイなどのカラフルな魚たちやホワイトチップシャークなど盛りだくさん。根のトップの浅瀬には、ロウニンアジの編隊が捕食機会を伺っていました。
夕方にはGILI LAWA島のビューポイントへ小トレッキング。山頂からの最高の眺めと、絵に描いたようなサンセットを楽しみました。最後はこのGILI LAWA島の湾でナイトダイブ。枝サンゴのリーフではミカドウミウシやコブシメの赤ちゃん、チョウチョウコショウダイの幼魚、砂地ではワニゴチのカップルやシャコ、ウシノシタなどが見られました。
3日目は少し南下してコモド諸島中央部でのダイビング。1本目のBatu Bolong は、コモド屈指の激流エリアにポツンと顔おだすタワー上の岩礁。流れの影の部分をジグザグに潜ります。朝一ということもあって、深場ではホワイトチップシャークと大きなナポレオンが見れました。ここのもう一つのハイライトは浅瀬の珊瑚礁。段々畑のように階段上に群生する色とりどりのハードコーラルに、キンギョハナダイやスズメダイが無数に群れる光景に、しばし心を奪われます。2本目は1km以上の本格的なロングドリフトが楽しめる、Makassar Reefへ。エントリー直後から12mー15mのガレ場を高速ドリフト。時折美しい珊瑚礁のパッチが現れますが、潮が早すぎてじっくり観察する余裕はなしw。少し潮が緩みかけた後半に、お目当てのマンタが登場!単体、ペア、トリオなど、この一本で8枚のマンタに遭遇できました。最後は流れの影になる綺麗なリーフで亀と戯れながら安全停止となりました。船はさらに南下し、ピンクビーチの近くに停泊。コモドドラゴンに会いに近くのナショナルパークへ上陸です。しばらく島内を散策すると、茂みの中で休憩中のドラゴンを発見。さらに歩いてビーチに戻ると、3-4頭のドラゴンがのんびりと寝そべっていました。恐る恐る近づいてみんなで記念撮影しました。
3本目はピンクビーチでのリーフダイブ。1週間前にモブラの群れが出たということで、期待を込めて潜りますが、残念ながら大物はなし。中層には大きく口を開けたグルクマの群れが、忙しそうに泳ぎ回っていました。ダイビング終了後は、ピンクビーチを見学にビーチトリップ。その昔このエリアに群生していたという真っ赤なサンゴの破片が砂に混ざっていることで、ビーチの砂がほんのりピンクに色づいて見えます。ちょうどサンセットタイムで人も少なく、静かなビーチを堪能できました。
この日のラストはピンクビーチ2へのナイトダイブ。体調5mmほどの小さなイカ「Bobtail Squid」の黄色い個体や、多様な甲殻類、カサゴ類の幼魚など、珍しい生き物が沢山観察できました。
4日目の明け方にエンジン始動。若干波のある中をコモド南部のポイント Manta Alley に向かいます。現場に到着すると、予想どおり大きなうねりが入っており、少し様子を見ることに…。小一時間ほどして、うねりが落ち着いてきたので、細心の注意を払いつつエントリー。透明度は5mと昨日までとは打って変わっての視界不良。なんとかマンタ待ちスポットまで辿り着きましたが、大きなうねりで体が左右に振られます。それでもしばらく待っていると、濁りの向こうに大きな影!数枚のマンタが確認できました。海から上がってきたゲストも微妙な表情。船長とガイド陣とも相談し、コンディションの良い中央部のポイントに戻ることになりました。戻る途中強烈な向かい潮にあたり、予定より大幅に遅れて昨日潜った Makassar Reef へ。前日より少し流れは緩めでしたが、チームによっては複数枚のマンタを見ることができました。3本目は、小さな島のリーフをもぐるMawan へ。浅めのリーフは水底が珊瑚やホヤ、海面などの生き物で埋め尽くされていて、とってもカラフル。時折ブラックチップシャークやカメとすれ違います。潮通しのいい島のエッジのスロープに到達すると、ホワイトチップとバンブーシャークがお出迎え。最後にはブラックマンタも登場し、大満足の一本となりました。
ナイトダイブは、コモド屈指のマクロポイント Wainilu へ。真っ赤なヤマノカミやタツノオトシゴやハナイカ、イザリウオなど、たくさんの生物を観察出来ました。
5日目、ダイビング最終日は、引き続きコモド中央部のポイントへ。1本目は Pengah Island という小さな島。潮上のリーフからエントリーし、流れに乗って裏側までドリフト。途中のコーナーでは、不壁の方にグレーリーフシャークの影をチラ見。流れのにあたる浅瀬のリーフは、枝珊瑚の群生が素晴らしく、無数に群れるカラフルな魚たちの楽園となっていました。最後にはマダラトビエイも登場しまいた。2本目は Tatawa Besar でドリフトダイブ。オレンジ色のカリフラワーのようなソフトコーラルが印象的。流れの下までくると、マンタが1匹登場。安全停止の直前には、サンゴの間に隠れているタイマイも見ることができました。最終ダイブは、Tatawa Kecil へ。ここでは潮の当たるリーフの突端で、サメやマンタを狙う根待ちスタイルのダイビング。序盤は潮に逆らって潮上まで到達。イソマグロ、ホワイトチップ、ギンガメアジなどを観察した後は、潮に乗ってリーフの浅瀬までドリフト。途中ナポレオンが1匹、しばらく並走してくれました。浅瀬の珊瑚礁は素晴らしく、いつ前いても飽きないほど。ビデオや写真を撮りながら、しばらくまったりと時間を過ごしていると、突然2枚のマンタが高速で現れました。3回ほど回ってきてくれて、クルーズのフィナーレを飾ってくれました。
船はそのまま、港へ向かって移動。ラブアンバジョの港に着く頃には日も暮れ始め、美しいサンセットと共に、デッキで記念撮影を行いました。最終日のディナーは、サンデッキでのバーベキューパーティ!船のクルーも全員参加の楽しいひとときでした!
毎年恒例となっているコモドクルーズ、今年は沢山のマンタやサメに出会うことができ、大満足なトリップとなりました。南のポイントは並みのコンディションが悪く、早々に退散することになりましたが、その分、透明度の高い暖かい海でストレスなくダイビングを楽しむことができました。また、山登りやドラゴンウォーク、ピンクビーチ散策など、上陸イベントも盛り沢山で、遊びまくりの5日間を満喫することができました。
ご参加いただいたゲストの皆様、本当にありがとうございました。
また、ご一緒できる日を楽しみにしております。