中性浮力
ダイビングで初めて体験する浮きも沈みもしない無重力状態。主に呼吸の使い方でダイビングの楽しみ方が大きく変わります。また、タンクやウエットスーツの違いによりウエイトの量も変化します。中性浮力のコツを覚えてスキルを身につけましょう。
中性浮力の手順
1.イメージ
中性浮力は陸上でのイメージが大切です。水面では肺の他にウエットスーツの浮力があるためプラスの浮力が働いており、沈むためにウエイトを付けます。水中では、浮きも沈みもしない適正な浮力を前提として、水中で息を吸うと体が浮き上がります。また、息を吐くと体が沈みます。 頭の中でイメージしてみましょう。
チェックポイント!
ダイビングでの呼吸は、大きくゆっくりを心がけます。呼吸をしてもすぐに上下する訳ではなくタイムラグがあるという事を覚えておきましょう。
2.適正ウエイト
適正ウエイトの設定は、ダイビング器材、ウエイト、タンクなどにより変わって来ます。シミラン諸島では通常1つ0.8キロのウエイトと12リットルのアルミタンクを使います。アルミタンクは最初は重いのですがエアを消費するとタンクが軽くなっていく性質があるので考慮してウエイト量を決めましょう。
チェックポイント!
シミラン諸島周辺の海域は塩分が高く浮きやすいため、チェックダイブの際は、通常のダイビングよりも少し重めにしてダイビングを行い中性浮力を整えましょう。
3.呼吸
呼吸は、ゆっくり大きく呼吸する事が理想的です。中性浮力は基本的に呼吸を使って調整しますが、水中で息を吐いても体が浮き上がるようであればBCDの空気を抜き余分な浮力を取り除きます。逆に息を吸っても沈んでいくようであればBCDに空気を入れて足りない浮力を補います。
チェックポイント!
ダイビングでの呼吸は、深呼吸するように大きくゆっくりした呼吸が理想的です。呼吸法をマスターすれば、ダイビングスキルがより一層アップします。
■ 一言アドバイス
ダイビングは、呼吸法が一番大切。大きくゆっくりした呼吸をスムーズに行うには、マウスピースを加えた口をおちょぼ口のようにしてストローですするように息を吸うと大幅な節約になります。シミラン諸島では、たくさんの岩が積み重なった地形ポイントも多いので、中性浮力を身につけて楽しくダイビングできるようにがんばりましょう。