浮上
浮上は、ダイビングの中で最も注意しなければならないスキルです。減圧症などにならぬようより安全に浮上するためには手順を踏む事が大切です。浮上の際の注意点を確認しながら必要なスキルを身につけましょう。
浮上の手順
1.ガイドの合図で浮上開始
ダイビングの船が迎えに来れるように水中で沖に方へ泳ぎ、ガイドから安全停止のサインが出たら浮上の準備をします。浮上をしていくとBCDにの中の空気が膨張するため浮きやすくなるので、BCDの空気を少 しずつぬきながらゆっくり浮上していきます。
チェックポイント!
浮上する際に、BCDに空気を入れると勘違いしている方がおりますが、浮上時は必ず空気を抜く事を忘れないでください。また、空気を抜く時の姿勢を忘れずに!
2.5mで3分間の安全停止
ダイビングの最後は、5mで3分間(30秒で5m)の安全停止を行い、中性浮力を維持しながら停止します。ダイブガイドがフロートを打ち上げ たあとに目の前に落ちてくるロープを目印にして、体が浮くようであれ ば息を吐いて、沈むようであれば息を吸うように心がけると安定します。
チェックポイント!
安全停止の際は、手足を使わず呼吸のみで浮力を調節しましょう。バタバタすると一カ所に留まっている事ができない他、呼吸が荒れて空気を消費してしまいます。
3.スピードは毎分10m以下
3分の安全停止が終わったらガイドが浮上のサインを出します。片手を上に挙げて障害物が無いか確認、もう片方の手でインフレーターホースを上に挙げ空気を抜きながら浮上していきます。自分の吐いた空気をこさないようにゆっくりと浮上します。ボートの音にも耳を傾けましょう。また、急浮上はしないように注意しましょう。
チェックポイント!
BCDの空気を一気に抜くと沈みやすくなり、フィンキックで浮上するかたちとなります。空気を少しずつ抜いていくと呼吸の調節で浮力をコントロールする事ができます。
4.浮上後の対応
浮上後は、BCDに空気を入れ浮力を確保します。波が多少ある場合は、マスク、レギュレーターを外さないでください。安全にダイビングをするために、残圧は最低でも50気圧は残すように心がけましょう。
チェックポイント!
浮上後、散けているとクルーズ船が迎えに来る事ができないので、浮力を確保したらガイドの周りに集まるように心がけましょう。
■ 一言アドバイス
シミランでのダイビングでは、潜降/浮上ロープが無い自由潜降/浮上となるため中性浮力を保って停止します。ダイブコンピューターを持つ事により安全に自分自自身の深度や潜水時間を管理する事ができる他、比較的深度の深いダイビングや、潜水本数が多いダイブクルーズには欠かす事はできません。
弊社では、ダイビングコンピューターの販売も行っております。