クルーズ名 :シミラン諸島〜リチェリューロック デラックス クルーズ
クルーズ船 :パワラ号
開催期間 :2016年4月16日 -2016年4月20日
日担当スタッフ:マサ
お客様人数 :2名様
ジンベイザメニアミス…でもマンタレイの乱舞は凄かった〜!
2016年4月16日〜20日の期間、年越しチャータークルーズでもお馴染みのパワラ号に2名のお客様とダイブクルーズに行ってきました。今回のお客様は、同じくダイビング業界でお仕事をされているシミランクルーズ4回目のT様とご友人N様とご一緒に遊びに来てくれました。
大人気のパワラ号、今回は25名のお客様が乗船。欧米のお客様を始め中国、日本と国際色豊かなクルーズとなりました。
クルーズ乗船日から、ラムが登場。ほどよく気持ちよくなったところで、明日に備えて就寝となりました。
翌日は、シミラン諸島5番目の島周辺のアニタスリーフでチェックダイブを兼ねてダイビングをしました。波の無い穏やかなコンディション、水中は、浮遊物が多いものの青い海が広がっていました。
2本目は、7番目の島の西側ウエストオブエデンで潜りました。こちらも浮遊物が多いものの魚影が濃かったです。オオモンカエルアンコウ、アケボノハゼ(ミヤビハゼ)、インド洋の固有種インディアンフレームバスレットなどの小物を観察しました。
3本目は、このところマンタレイが出現している9番目東のスリーツリーズ。浮遊物が少なく透明度がよかったです。マンタレイは見れませんでしたが、砂地には、ヤッコエイがいたるところにいた他、ヒレナガネジリンボウ、オレンジバンデッドスリパーゴビー、オーロラパートナーゴビー、ブラックシュリンプゴビーなどを観察。リーフ沿いには、インド洋の固有種エヴァンスアンティアス(エヴァンスフェアリーバスレット)がいました。
チームジャパンは行きませんでしたが、8番目の島への上陸タイムを経て、4本目、8番目の島の湾内ドナルドダックベイで潜りました。ナイトダイブの予定でしたが、お酒の誘惑に負けサンセットダイブに変更しました。浅瀬は強いうねりが入っていました。
夜は、真っ暗なアッパーデッキにダイビングのライトでライトアップしての晩酌。気持ちの良い潮風に吹かれながら優雅な時間を過ごしました。
2日目は、マンタレイ祭りが続いているボン島で2本潜りました。浅瀬は強いうねりが入っていたので、リッジの先端の20m付近でマンタレイを待ちました。緩やかな流れに乗ってきたプランクトンをゆーっくり泳ぎながら捕食に来たマンタレイ。1枚が目の前を通過し戻ってきたときには2枚に、また目の前を通過して戻ってきたときは3枚と合計で4枚のマンタレイが優雅に列を作って大き円を描いて泳いでいる姿を見ることができました。
お昼は、お客様がリクエストしたカオマンガイ。船上で食べるカオマンガイは格別でした。
3、4本目は、タチャイ島。普段流れの強いタチャイピナクルは、ほとんど流れなし。15mほどのところまで強いうねりが入っていたので、ナイトロックスの効果を十分に発揮して、20m付近を大回りで1周しました。フュージュラーの群にロウニンアジやカスミアジがハンティングするシーンや、岩の下にはピンクホイップレイがいました。4本目も同じポイントで潜る予定でしたが、流れが強い時間帯に入ってしまったため、リーフ沿いのポイントに変更しのんびりしたダイビングを楽しみました。凄い小さなウミウシ()、穴の中から大きな目でこちらを見ていたヒトズラハリセンボン、クマノミの中になぜか1匹だけスカンクアネモネフッシュの子供が混ざっていたりとマクロ生物を堪能しました。
エキジット後、美しいサンセットを見ながら、リチェリューロックまで4時間のクルージングを楽しみました(通常3時間ほどですが、エンジントラブルが発生したためゆっくり移動する形となりました。その間、美味しい夕食、お酒を飲みながら、欧米のお客様たちと会話をしながら楽しい時間を過ごしました。
3日目は、このクルーズのハイライト、リチェリューロック。エンジンの不調により4本ダイビングを行いました。1本目は、エントリーした際は透明度がよかったのですが、深場からのサーモクラインが何度も流れてきたため10mより深い場所は、緑色+水温が低くなっていました。深場にいるタイガーテールシーホースなどのマクロ生物は後回しにして、中層にいるギンガメアジ、バラクーダ、フュージュラーの群れに囲まれました。浮上後、他のスタッフにジンベイザメ見た?と聞かれ、大物を外したと思ったのですがパワラのスタッフは誰も見ておらず、他のクルーズ船が早い時間帯にダイビングした際に見たらしいです。2本目は、ジンベイザメ狙いでエントリー。うねりが強く魚たちもばらけていたので、冷たいのを我慢しながら、タイガーテールシーホース、マツカサウオを見に行きました(北から南にやや強めの流れが入っていました)。3本目は、見ることができなかったゴーストパイプフィッシュを確認、その後、ジンベイザメを期待して魚の集まるエリアで待ってみましたが残念ながら出会うことはできませんでした。お昼をはさんで本日最後のダイビング。潮見表通り干潮の潮止まりで、モーリング周辺に溜まるたくさんの魚たち。アジが捕食しに来ると目の前の魚たちはいたり来たりと凄い迫力でした。
リチェリューロックでのダイビングを終え、カオラック沖のブンソンレックに向け7時間のクルージングを楽しみました。
最終日は、ブンソンレック2本。透明度は落ち込んでいましたが、魚影の濃さは相変わらず、インド洋の固有種ハニーカムモレイを始めウミウシなどマクロを堪能しました。
今回は、快適なパワラ号に加え愉快なスタッフにお客様ととても楽しいクルーズになりました。
ぜひ、来シーズンもご一緒させていただけましたら幸いです。
以下ダイブログです。
ダイブログ
ダイブ1
ポイント名 :アニタスリーフ(シミラン諸島 No.5)
エントリー時間:08:04
ダイブタイム :61分
最大深度 :22m
透明度 :15-20m
水温 :29℃
生物 :イエローバックフュージュラー、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、チンアナゴ、スカシテンジクダイ、カクレクマノミ、モンガラカワハギ、オーロラパートナーゴビー、カスミアジ、モンハナシャコ、etc.
ダイブ2
ポイント名 :ウエストオブエデン(シミラン諸島 No.7)
エントリー時間:11:34
ダイブタイム :48分
最大深度 :28.7m
透明度 :15−20m
水温 :28℃
生物 :イエローバックフュージュラー、オオモンカエルアンコウ、アケボノハゼ、インディアンフレームバスレット、キンギョハナダイ、スカンクアネモネフィッシュ、etc.
ダイブ3
ポイント名 :スリーツリーズ(シミラン諸島 No.9)
エントリー時間:14:49
ダイブタイム :58分
最大深度 :26.2m
透明度 :20−25m
水温 :28℃
生物 :ブラックチンスリーパーゴビー(オレンジバンデッドスリーパーゴビー)、ブラックパートナーゴビー(ブラックシュリンプゴビー)、オーロラパートナーゴビー、ヒレナガネジリンボウ、ヤッコエイ、エヴァンスフェアリーバスレット、etc.
ダイブ4
ポイント名 :ドナルドダックベイ(シミラン諸島 No.8)
エントリー時間:17:59
ダイブタイム :43分
最大深度 :14.9m
透明度 :10-15m
水温 :27℃
生物 :スカシテンジクダイ、ドクウツボ、アカシマシラヒゲエビ、オトヒメウミウシ、コクテンフグ、etc.
ダイブ5
ポイント名 :ウエストリッジ(ボン島)
エントリー時間:07:21
ダイブタイム :53分
最大深度 :23.8m
透明度 :15-20m
水温 :29℃
生物 :マンタレイ、ルナーフュージュラー(ハナタカサゴ)、イエローバックフュージュラー、イエローダッシュフュージュラー、カスミアジ、ムレハタタテダイ、レオパードシャーク 、etc.
ダイブ6
ポイント名 :ウエストリッジ(ボン島)
エントリー時間:10:13
ダイブタイム :47分
最大深度 :23.5m
透明度 :15−20m
水温 :29℃
生物 :マンタレイ、ルナーフュージュラー(ハナタカサゴ)、イエローバックフュージュラー、イエローダッシュフュージュラー、カスミアジ、etc.
ダイブ7
ポイント名 :タチャイピナクル(タチャイ島)
エントリー時間:15:10
ダイブタイム :52分
最大深度 :25.3m
透明度 :15-20m
水温 :28℃
生物 :オグロオトヒメエイ、ロウニンアジ、イソマグロ、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、イエローダッシュフュージュラー、イエローバックフュージュラー、キンセンフエダイ、カスミアジ、etc.
ダイブ8
ポイント名 :タチャイリーフ(タチャイ島)
エントリー時間:17:07
ダイブタイム :48分
最大深度 :20.7m
透明度 :20-25m
水温 :29℃
生物 :ヒトヅラハリセンボン、ツノダシ、スカシテンジクダイ、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、クマノミ、ウミウシ(slender roboastra)、etc.
ダイブ9
ポイント名 :リチェリューロック
エントリー時間:07:17
ダイブタイム :58分
最大深度 :25.9m
透明度 :10-15m
水温 :28℃
生物 :タイガーテールシーホース、ブルーダッシュフュージュラー(クマザサハナムロ)、イエローバンドフュージュラー、マツカサウオ、ジャンズパイプフィッシュ、ニシキフウライウオ ヨコシマサワラ、トマトアネモネフィッシュ、キンセンフエダイ、ウミウシ(Trinchesia sibogae)、ウミウシ(ringed chromodoris)、ギンガメアジ、ピックハンドルバラクーダ(イエローフィンバラクーダ)、ブラックフィンバラクーダ、etc.
ダイブ10
ポイント名 :リチェリューロック
エントリー時間:9:53
ダイブタイム :56分
最大深度 :30.2m
透明度 :10-15m
水温 :29℃
生物 :同上、etc.
ダイブ11
ポイント名 :リチェリューロック
エントリー時間:12:23
ダイブタイム :58分
最大深度 :22.6m
透明度 :10-15m
水温 :28℃
生物 :同上、etc.
ダイブ12
ポイント名 :リチェリューロック
エントリー時間:15:24
ダイブタイム :64分
最大深度 :14.3m
透明度 :15-20m
水温 :29℃
生物 :同上、etc.
ダイブ13
ポイント名 :ブンソンレック
エントリー時間:06:45
ダイブタイム :54分
最大深度 :19.8m
透明度 :3-10m
水温 :27℃
生物 :キンセンフエダイ、タイワンカマス、ハニーカムモレイ、ウルマカサゴ、ニセクロホシフエダイ、ネズミフグ、ヒトヅラハリセンボン、etc.
ダイブ14
ポイント名 :ブンソンレック
エントリー時間:09:51
ダイブタイム :55分
最大深度 :20m
透明度 :3-10m
水温 :27℃
生物 :同上 + キイロウミウシ、モンジャウミウシ、オトヒメウミウシ、マダライロウミウシ、etc.